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DAC9038DのIV変換 - きびだんご爺

2017/02/28 (Tue) 14:36:11

過日DAC9038D基盤を頒布頂きましたが、IVをどうするか悩んでおります。RenewPower-IV-Bがリリースされましたが、回路を見ると前段のPART-A,Bは24Ωに大出力電流を消費さすだけのように見え、DAC9038Dマニュアルの第4案抵抗接続と音質的にどう違うのか回路にうとい私には分かりません。
せっかくのES9038なのでBest音質?で使いたいです。
ご教授よろしくお願いいたします。。

Re: DAC9038DのIV変換 - ヒロ

2017/03/01 (Wed) 04:34:17

POWER-IVも「その4」の回路もどちらも24Ωの抵抗に電流を流して電圧を得る方法は同じです。違う点は
 POWER-IVではイマジナリーアースとなる電位に電流を流すことになるため、信号の送り側であるES9038PROの出力端子の電圧は変わりません(常にゼロ電位あるいはオフセット電位をかけるのであれば、その電位)。そのため、IV抵抗値を24Ω以上、たとえば50Ωにしたとしても動作します(電流はゼロ電位に対しては120mA流れるので6Vくらいまであがります)。極端な話ですが抵抗値を1kΩにしてもアンプが対応するな120Vの電位をPART-A、Bで発生させることも可能です。
 対して「その4」は単純に抵抗だけで、電流を流すと電圧が発生するので、そのままES9038PROの出力電位が変化します。また抵抗値を50Ωに変更すると、流れる電流は小さくなり、出力電圧はわずかに増えるだけです。極端に1kΩとすれば、結局は抵抗にはほとんど電流がながれず出力電圧はES9038PROの出力電圧の最大値である3.3Vに律速されてしまいます(いわゆる電圧モードでの動作になる)。
 じゃあ、どちらがいいの?ということになりますがPCM1794などの完全な電流出力モードのDACであれば出力電位の増大はひずみが発生するので「その4」の回路でもいいのですが、出力電圧が0.6V(だったかな?)を超えることができないので、きわめて低いIV抵抗値にせざるをえず、結局はOPアンプをつかったIV回路(POWER-IV)を使う必要がでてきます。
 それに対してES9038PROは基本は電圧出力なので、どちらでもいいといえばそれまでですが、IV回路で高電圧にしたほうがのちのちのS/NがよくなるのでPOWER-IV回路を用いて、IV抵抗値も24Ωではなくもっと高い値(50Ωとか)を用いるほうが物理的にはいい、ということになります。
 音質面では、「その4」はシンプルだけど、POWER-IVはいっぱいトランジスタに音声信号を流れるからいやだという人もいるでしょうし、反対に物理的特性をもとめてPOWER-IVのほうがいいという人もいるでしょう。音質については思い込みも含めた主観も多くはいるため、どちらがいいとは客観的にはいえないかもしれません(とくに電圧出力モードのES9038PROでは)。

Re: DAC9038DのIV変換 - きびだんご爺

2017/03/06 (Mon) 11:27:01

ヒロ様
ご教授ご指導ありがとうございます。
どうも”これがBest”というのは自身の耳(極めて駄耳)
で確かめるのが、Best?のようですね。いろいろな方式を
チャレンジして見ようと思います。

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