Re: お気楽でないPAの抵抗 - ヒロ＠出先

2017/07/29 (Sat) 17:16:06

FETにとりついているゲート抵抗は発振防止と思ってください。
FETのゲート抵抗は極めて高いのですが、容量成分が大きいため、
高周波領域では大電流がながれます（バイポーラより多い）。
そのため抵抗なしで直結すると電流が流れすぎて前段の動作が不安定
になる可能性があります。そこで、抵抗を入れることで電流を
抑えるわけです。もう一つの考え方はゲート容量とゲート抵抗
でローパスフィルターが構成されるので、広域におけるゲイン
を抑えることができます。ただ、１００Ωあたりでも遮断周波数
は１００ｋHzよりはるかに高い領域です。
で、最適値ですが私自身の考え方としては、許せる範囲まで遮断
周波数を下げることで安定化を狙うということなので、２００Ω
あたりでもいいのかなと思ったりです。反対に、少々不安定に
なる可能性は許容して、ゲート抵抗を小さくして周波数帯域を
伸ばすということもありかと思います。この場合は２０Ωあたり
かなという感じです（感覚ですが）。何を優先するかで最適値
は変わってきます。１００Ωというのはある意味妥協的な値
です（笑）。

他方のバイポーラのベース抵抗ですが、これについてはなくても
よいのかもしれません。電流制限の意味もこめて、安心のために
入れていますが、一度なくてしてみてはいかがでしょうか？
わざわざ数Ω程度なら、いっそのことゼロでも大丈夫かと。

Re: お気楽でないPAの抵抗 - マイペース

2017/07/29 (Sat) 18:53:10

ヒロさん

丁寧な説明をありがとうございます。
以前、窪田アンプを何台か作りましたが終段のゲート抵抗は220Ωであったり、100Ωであったりとその都度変わっていました。終段の安定性とのことでしたがどう決めたかは詳しくは記述されていませんでした。

バイポーラの場合はいろいろな方の回路をみますとなしか抵抗を入れていても10Ω程度です。発振などの安定性からはなくてもいいのかなと思っています。終段以外はなしにして音を聴いてみます、終段は保険のため10Ω弱は入れたほうがいいのかな（笑

Re: お気楽でないPAの抵抗 - 自由びと

2017/08/12 (Sat) 17:07:03

こんにちは

上記の投稿に興味を持ち、高精度アンプではどの箇所が該当するのか探してみました。

R10,11,22,16,26,28,29を小さい値もしくはジャンパーに差し替えで間違いないでしょうか？
終段のR31,32,33,34は27Ωなのでそのままでまずは試してみようと思います。

Re: お気楽でないPAの抵抗 - マイペース

2017/08/12 (Sat) 20:47:33

自由人さん

こんにちは。

ベース抵抗の値に興味を持たれたとのことですが、高精度アンプの回路で同様な結果がでるかは分かりません。
ヒロさんのマニュアルで確認しましたが、書かれた抵抗が対象になると思います。とりあえず１０Ωくらいに変更して各段に流れる電流を測定してみてはどうでしょう。抵抗を変えても変わらなければ音を聴いて判断になると思います。
お気楽でないPAの場合のベース抵抗は回路安定化のためだと理解していますが、ヒロさんのご指摘のようにジャンパーでもよいのかもしれません。

追試されましたら結果をお願いします。