DAC179X-6 for Quadについて - 風に寄せて
2016/12/03 (Sat) 11:19:22
おはようございます。以前、DSDとPCMの自動切替でご相談させていただきました折はありがとうございました。PCM1795を使用して表記基板を製作しておりますが、動作に不具合(要は音が出ない)のため、ご相談させていただきます。
複数の要因がありそうなのですが、お恥ずかしながら行き詰っております。当方が現時点で引っかかっている点について、お分かりになる方のご助言をいただければ幸いです。なお、音源は、すべてcombo384の出力を入力しております。
(1)基板上のP11-15にてDSD、PCM、SPDIFの切替をするのですが、どの入力を選択していてもPICからすべてのロジックIC(74LVC245)のpin19(OE)に3.3Vが出力されており、すべての入力が遮断された状態になっている
(2)以前の掲示板の投稿を拝見すると、稼働しない場合はCS8416のpin24,26,27,28の電圧が1.7V程度かどうか確認するようにアドバイスがありますが、当方がテスターで計ってみると刻々と電圧が変化している(0.3-1.6V程度)
(3)DAC基板の最終出力抵抗(R16-23)に流れている電流値を計ってみると、音が出ていないのにもかかわらず、5-20mA程度が流れている(抵抗値に問題ないことは確認済)
前提として、電源基板(Type-D)から3.3Vと5Vを入力していますが、3.3Vの方の電源基板を組立後3.3Vの出力がされていることを確認の上でDAC基板と接続したところ、いつのまにか8V程度まで電圧が上がっていることに気づきました。電源基板の不備を修正し、CS8416と74LVC245とPICは交換済です。PCM1795は(1)と(2)を解決してから交換するつもりです。また、DAC基板の部品について、マニュアルに設定された値どおりのものを使用していることは確認済です。フラックスの洗浄も念入りに行なっております。
それとおかしな話なのですが、電力を供給しようがしまいが、音声信号を入力しその入力端子とIV基板からのRCA出力を手で持って、ヘッドホンアンプの音量を最大にすると、本当に小さいながら音が聞こえてきます(DSD信号は雑音なし、PCMはザーッという雑音に交じって)。
<電力供給>
電力基板Type-D2枚(3.3V,5V)をDAC基板
電力基板Type-E(±15V)をSimple IV&Diff. Amp(シングルOPA版)
<接続>
PC(foobar2000)-combo384-DAC基板-IV基板-ヘッドフォンアンプ
他に不明な点がございましたらご指摘ください。以上、大変図々しいお願いではありますが、ご助言賜れれば幸いです。よろしくお願い致します。
(追加)
当然ではありますが、「PICの交換」とは、ヒロさんから再度PICを頒布していただいたという意味です。
Re: DAC179X-6 for Quadについて - ヒロ
2016/12/03 (Sat) 21:18:07
(1)の「常に、ロジックIC(74LVC245)のpin19(OE)に3.3Vが出力」が気になります。そこに解決の糸口がありそうなので、ソフトロジックを見直してはいるのですが・・・。ところでCS8416のRST端子の電圧は電源ON直後は0Vで、すぐに3.3Vにあがっていますか?それでPICが動作しているかどうかわかるような気がします。
Re: DAC179X-6 for Quadについて - 風に寄せて
2016/12/03 (Sat) 21:57:03
ヒロ様
ロジックの見直しまで、お忙しいのに申し訳ありません。今日は確認できないので、明日確認致します。確認して明日必ずご報告しますので、それまでこの件については保留下さい。
ご迷惑をおかけしてばかりで申し訳ありません。
Re: DAC179X-6 for Quadについて - 風に寄せて
2016/12/04 (Sun) 21:07:43
ヒロ様
昨日ご指摘いただいたCS8416のRST端子についてご報告します。CS8416(pin6,21,23)とPIC(pin20)に3.3Vが供給されることを確認したうえで、CS8416のRST(pin9)の電圧を電源ON時からテスターで確認しましたが、0-約2.8Vの間で刻々と電圧が変化し続けており、安定することはありませんでした。
これは特にcombo384から音声信号の入力はせず、DSD入力を選択した形で確認しました。なお、PICからすべてのロジックIC(74LVC245)のpin19(OE)に3.3Vが出力されている状況に変化はありません。
まずはご報告まで。
Re: DAC179X-6 for Quadについて - ヒロ
2016/12/04 (Sun) 22:55:33
反対にPICのPIN7の電圧はどうですか?PIN7はCS8416のRSTに接続されています。
Re: DAC179X-6 for Quadについて - 風に寄せて
2016/12/04 (Sun) 23:41:39
ヒロ様
夜分にお付き合いいただき、申し訳ありません。
PICのpin7も、CS8416のpin9と同様に、0-2.8Vの間で刻々と電圧が変動し安定しません。
Re: DAC179X-6 for Quadについて - ヒロ
2016/12/05 (Mon) 06:47:56
PICが動作していない可能性が高いですね。
PICに電圧が正常に作用しているか、さらにPIN1(MCLR)の電圧はどうですか?
あとは、PIN9(PCM1795のRST)はどうですか?
Re: DAC179X-6 for Quadについて - 風に寄せて
2016/12/05 (Mon) 22:20:06
ヒロ様
PIC周りの導通確認等をした上で、ご指示いただいた件、確認致しましたのでご報告します。
PICのpin1(MCLR)とpin20(VDD)には3.3Vが安定して供給されていました。またpin9ですが、0-2.8V間で刻々と変化して安定することはありません。PCM1795側のpin14(RST)で確認しても同様の状態です。
また、pin11,12は信号入力の何を選択しても3.3Vから変化なしですが、pin10だけは2.5-3.3V間で安定しない状態になっておりました。pin10だけ電圧が安定していないことは当方が見過ごししていたわけではないと思うのですが、それが現状の状況です。
当方、何をどうしたらよいか思いつかず、本日はこれ以上特に何もしておりません。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
(追伸)
当初、pin10の電圧が「0-2.8V」で安定しないと書いておりましたが、「2.5-3.3V」で安定しないの誤りです。文章を修正致しました。
Re: DAC179X-6 for Quadについて - 風に寄せて
2016/12/06 (Tue) 06:58:37
ヒロ様
昨日考えていたのですが、基板にLCDを接続して、PICの動作状況を見ることは可能なのでしょうか。可能である場合、どのように確認したらよいか、お教えいただけるようでしたらお願い致します。
Re: DAC179X-6 for Quadについて - ヒロ
2016/12/07 (Wed) 04:56:58
残念ながら基板のLCD端子はリリース版では使用していないです。
pin10(SPDIF選択)の電圧が「2.5-3.3V」ということは、SPDIFを選択しようとして0Vになったとたんに、Hレベル(3.3V)に引き戻される状態が続いているような感じです。PICの入力端子に相当するPIN21~24は3.3Vで固定あるいは、SPDIF選択ならPIN23あるいはPIN24のみが0Vになっていますでしょうか?
もし、よければ一度見てみることも可能ですが・・。
Re: DAC179X-6 for Quadについて - ヒロ@出先
2016/12/11 (Sun) 11:12:32
解決の目途が立ちました。
RST端子が不安定にLレベルになるのは、I2C通信に異常があるとDAC179X-6では強制的にPICをリセットして再スタートを行うためです。I2C通信を行うデバイスはCS8416とPCM1795×4の計5個あるわけですが、その中に接続不良が1つでもあってI2C通信不良があると上記の状況になります。
なお、調べる過程でDAC179X-6のマニュアルに誤記(端子機能表、電子ボリュームを使用しない場合の設定)がありました。後日修正予定です。
Re: DAC179X-6 for Quadについて - 風に寄せて
2016/12/11 (Sun) 17:38:06
ヒロ様
いろいろとお世話になり本当にありがたく思うとともに、電子工作に必要な技術=基本的なハンダ付けが、思っていた以上に未熟だったために起きた接続不良が原因で動作していなかったことを情けなく思います。
今回のことで学んだのは、ハンダ技術をもっと磨く必要があり音響用を名乗るような無鉛ハンダは技術が向上してからということ、接続不良になっているような場所がないかどうか細かくチェックすること、導通チェックなど基本的なことを徹底する、という、ある意味当たり前のことが最重要ということです。ヒロ様のお手を煩わせる結果になりましたが、よい勉強をさせていただきました。ヒロ様、本当にありがとうございました。
掲示板汚しの投稿になってしまいました。この事例も、これから製作される方の何かの役に立てばいいのですが。皆さま、大変失礼を致しました。
Re: DAC179X-6 for Quadについて - 風に寄せて
2016/12/19 (Mon) 22:30:34
ヒロ様
いろいろとご迷惑をおかけしておきながら、ご報告が遅れておりました。申し訳ありません。
基板が手元に戻りましてから稼動確認をしたところ、PCMとSPDIF選択時はPICの動きに問題はなかったのですが、DSD選択時にはロジックICに電圧がかかったままで、DSD信号を受け付けない状況でした。その後、PCM選択時にもロジックICに電圧がかかったままになり、SPDIF選択時のみ正常に動いている状況となってしまいました。
CS8416やPICでチェックすべき電圧を確認すると、以前と同じようにRSTが連続してかかっているらしく、電圧が一定でない状況になっています。
お手をここまで煩わせておいて、申し訳なく思います。もともとハンダ付けの甘さから起こっていることを考えると、輸送時の振動でキチンと処理できていなかったところに問題が生じたのかもしれません。
現在、DAC基板の全てのハンダを可能な限りやり直しています。
ヒロ様に2つ質問があります。
一つは、PICはどのような場合にリセットをかけるようにプログラムされているかお教え願えないでしょうか。
もう一つは、新しい基板とチップR、チップCのみを再度頒布いただくことはできないでしょうか。
自分が好きなDAC ICであるPCM179X系の最後のDACとして製作しておきたいという気持ちがあり、再製作してでも完成させておきたいのです。
よろしくお願い致します。
Re: DAC179X-6 for Quadについて - ヒロ
2016/12/20 (Tue) 05:47:25
ん~直せたと思ったのですが、詰めが甘かったようです。
PICにリセットがかかるのはI2C通信にエラーが発生した場合です。ですから、その部分を中心にはんだ付けを確認されるといいかと思います。
Re: DAC179X-6 for Quadについて - 風に寄せて
2016/12/20 (Tue) 07:24:47
ヒロ様
ご助言、ありがとうございます。
いろいろとご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありません。