LT3045の負電源版って需要ありませんか - Omiya
2020/04/21 (Tue) 08:39:30
ヒロさまいまさらながらLT3045の記事興味深く読ませていただいております(初出は2年前であるにもかかわらず)。
最近のDAC素子は負電源が必要なくなってきておりますが、LT3045の負電源版って需要ありませんか?オシロの波形の記事を拝見すると確かにLT3045は横綱級で、がぜん興味がわいてきました。調べてみるとLT3094という対応する負電源レギュレーターもあるようです。
往年のマルチビットDACのPCM1704等では、低ノイズの負電源は重要で、マルチビットをDACを使いこなす場合に、低ノイズの負電源には興味のあるところです。(カレントセグメントの動作がアナログの負電源(-Va)とグランド間でされているため、負電源の高品位化がDACの精度にもっとも影響すると昔、BBの技術者の方が解説されていました。)
Re: LT3045の負電源版って需要ありませんか - ヒロ
2020/04/21 (Tue) 21:13:53
ご提案ありがとうございます。
負電源の超低ノイズ版はTPS7A33を使用したTYPE-I電源基板以来、手をつけていないですね。いまのDACには負電源はほとんど使われませんが、アナログ段には依然として必要ですから面白いかもしれませんね。
気をつけなければいけないのはLT3094の出力電圧は-19Vまででるので問題ないのですが、入力電圧が-20Vまでであるということです。そのため、普通にトランスの出力を整流して使用する場合は電源の設定幅が難しくなります。TYPE-Iと同様に一旦他のレギュレータで降圧してからLT30XXに渡すのがよさそうですね。
もちろん3端子レギュレータみたいな使用方法も考えられますが・・・。ちょっと検討材料ですね。
Re: LT3045の負電源版って需要ありませんか - ヒロ
2020/04/21 (Tue) 21:27:00
ついでに確認したら正電源のLT3045の最大出力電圧は15Vなので、OPアンプ用ならちょっと低い13Vくらいの設定でしょうか。
ちなみに、LT3094はピン数は違いますが、LT3045とほピンピッチがちょと違うだけで、ピン配置もほぼ同じなので既存の基板を活用できるかもしれません。試してみるかな???
Re: LT3045の負電源版って需要ありませんか - kobayashi
2020/04/22 (Wed) 00:13:30
どうせならMSOPパッケージにしませんか?
わざわざ、はんだ付けが難しいDFNパッケージを選ぶ理由もないと思いますが。
500mAとありますが、最近のアナログ段も電力を消費するので
まにあうかな。AK4499,ES9038とか
Re: LT3045の負電源版って需要ありませんか - Omiya
2020/04/22 (Wed) 00:51:25
前向きのご検討いただけるようでうれしいです。
>TYPE-Iと同様に一旦他のレギュレータで降圧して
>からLT30XXに渡すのがよさそうですね。
私はPCM1704の電源をこれにとりかえてみたいのでTYPE-Iのようなトランス直結できるものが都合が良いです。
とはいえLT3045やLT3094は素子のサイズが小さいので、放熱を工夫したとしても、この素子にあまり負荷をかけるのは、熱性能の点で苦しくなりそうですね。最大電流値の0.5A付近まで使おうとするのであればとLM337等の3端子レギュレーターで目的の電圧+1vぐらいまでいったん下げておいて、LT30XXでドロップするのはなるべく少なくしておくのが無難なのでしょうね。
Re: LT3045の負電源版って需要ありませんか - ヒロ
2020/04/22 (Wed) 23:38:24
>どうせならMSOPパッケージにしませんか?
>わざわざ、はんだ付けが難しいDFNパッケージを選ぶ理由もないと思いますが。
DFNパッケージは位置合わせが若干面倒ですが、ピン間での半田ブリッジが生じにくいようなので、反対に半田付けはやりやすいかな~と思っているのですが・・・。
反対にMSOPは位置合わせが簡単ですが、慣れないと表面張力で半田がピンの根本までのぼってしまう状況を作りやすく、それを除去するときにトラブルが結構生じやすいと感じています。トラブルは半田吸い取り線(網)をつかう場合ですが、加熱が不十分で吸い取り線がへばりついているのに気づかず吸い取り線をはがすときにパターンをはがしてしまったり。一番厄介なのが吸い取り線の上から半田ごてを強く当てすぎてピンが曲がってしまって、隣のピンと接触したりするときです。これは何度かやりましたが、復旧が大変です(ICを一度外したほうが早いくらいです)。
Re: LT3045の負電源版って需要ありませんか - ヒロ
2020/04/22 (Wed) 23:42:50
>最大電流値の0.5A付近まで使おうとするのであればとLM337等の3端子レギュレーターで目的の電圧+1vぐらいまでいったん下げておいて、LT30XXでドロップするのはなるべく少なくしておくのが無難なのでしょうね。
もともとそういった環境で使うような素子だと思います。
そう考えると、TYPE-N基板みたいに整流回路の下流に直接つかうのは横着なのかもしれません。まあ、そのため整流ダイオードをジャンパーできるパターンを設けてはいるのですが・・。
Re: LT3045の負電源版って需要ありませんか - Omiya
2020/04/23 (Thu) 22:57:14
DFNとMSOPのはんだ付けの件ですが、 kobayashiさんヒロさんお二人のどちらのご意見も、自分自身、身に覚えがあり、非常に納得してしまいました。
確かにDFNは位置合わせが難しくはんだ付けのコツをつかむまでが大変であった記憶があります。私の場合は困ったときに低倍率の顕微鏡を借りることができる環境があり、拡大しながら位置合わせしてしまえば、それ以降の失敗はほとんどなかったように思います。
逆にヒロさんのおっしゃるMSOPの「半田がピンの根本までのぼってしまう」状況は私もやってしまったことがありますが、こうなってしまうと、もうどうしようもない感じで素子をあきらめようかと思ったこともある感じです。
失敗しなければやりやすいMSOPと、コツをつかむまでが大変だけどコツさえつかめれば失敗しにくいDFNどちらがいいのですかね。。。。
Re: LT3045の負電源版って需要ありませんか - ヒロ
2020/04/24 (Fri) 00:46:39
どちらがいい(易しい)かというより、どちらも難しいというのが正解だと思います。初めて半田付するひとからみたら、どちらのパッケージも絶望すると思います。
それでも、まだ手はんだができるデバイスが市場にでるのを有難いと思い、それらに対応できるようにするのかな~と思っています。