待機電源 - Wolf
2022/12/12 (Mon) 10:11:29
藤原様
いつも楽しく拝見しております。
さて、パワーアンプの待機電源の変圧器についてですが、一般的に変圧器を用いた電源装置を採用する機器において、待機電源を要するものは、主電源の変圧器が小型のもので無い限り、特にパワーアンプ等で相応の大きさの変圧器を採用するものは、待機電源用変圧器を別に持たせます。
簡単に書くと、鉄芯が大きい変圧器であるほど変圧器自体の無負荷における鉄損が大きくなります。このため、無負荷でも常に鉄損で無駄な電力を消費しないために未使用時には大きな変圧器は切り離します(このために変圧器への突入電流対策が・・と言うのもありますが)
記事にある変圧器(ミニコンで使われる程度のもの)であれば、待機電源程度の負荷で使うと、おそらく2~5Wの鉄損が生じてしまいます。
一方、待機電力の負荷に相応な変圧器であれば0.5W未満(おそらく0.2W前後)ですむものを選択します(なるべく鉄損が小さくなる小さな鉄芯の変圧器を使う)
待機電力は意外と気にされる方もおられ、スイッチ付きコンセントとかも売られていますから、メーカー的にコストアップになってもこういった変圧器を採用します。(なるべく低コストになる様に相当数で同じ変圧器を採用する傾向があります)
変圧器も無負荷で結構大きな電力を消費し、鉄損ですから全て熱で無駄になるだけです。
一応、ご参考まで
Re: 待機電源 - ヒロ
2022/12/12 (Mon) 19:52:23
コメントありがとうございます。
待機電力用にわざわざ別途トランスをつかうのかなあ~と思っていましたが、商品価値(省待機電力)の点からも普通なのですね。それにトランスなら汎用品として大量生産するでしょうから、驚くほど安価につかえるのでしょう。あの程度のトランスなら100円くらだったりして。
Re: 待機電源 - Wolf
2022/12/14 (Wed) 09:14:27
待機電力用のトランスを別途と言うとコスト面にインパクトありそうですが、多くの機器で共通化する事で大量に生産していますので相当安価ですね。
記事にあるトランスで見ると、最終的な部品価格で見れば100円しないと思います。
スイッチング電源ではこの辺りは幾らでも工夫できるので変圧器を搭載する方がコストUpになります。
今後、スイッチング電源が増えて変圧器を使うシーンが減ってくるとコストが問題になるかもしれないですね。