高精度パワーアンプのA級動作とトランジスタ選択 - 風
2022/12/13 (Tue) 12:51:34
最近製作したRenew DAC1704の音に気をよくして高精度パワーアンプ＋電源基板を製作、昨日正常動作を確認できました。トランジスタの選択についてヒロさん、福島の球使いさんにこの場でご助言いただいたのが2016年、ずいぶん時間が経過してしまいました...。
トランジスタは、部品例から以下を変更しています。
2SA1015/2SC1815→2SA970/2SC2240
TIP32C/TIP31C→2SA1930/2SC5171
2SA1943/2SC5200→2SA1186/2SC2837(LAPT)
掲題の件でご相談をお願いします。マニュアルではAB級なら20mA程度のバイアス電流を設定すればよいとの記載がありますが、昨日動作させた様子では用意したヒートシンクに十分以上の余裕があり、いっそのことA級動作させてみたいという誘惑にかられています。どのくらいバイアスを流したらよいでしょうか。
昨日動作確認した程度なので音の評価はできませんが、引き締まった筋肉質な感じの音で鳴っています。もう少しふわっとした音にするためにお勧めの石がありましたら、あわせてお教えいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
Re: 高精度パワーアンプのA級動作とトランジスタ選択 - ヒロ
2022/12/13 (Tue) 14:02:52
どのくらいの出力が必要かにも依存します。
私の場合は出力電圧は５Vもあれば十分なので、
８Ω負荷だとして600mAのアイドルなら、完全
A級動作です
ただアンプの動作電圧が±３０Vくらいあると、
無負荷でも36Wの消費電力です。かなり大きな
放熱板でも触れなくなるくらい熱くなりますから
ご注意ください。冬場なのでまだましですが、
夏場は結構やばいかもです。
Re: 高精度パワーアンプのA級動作とトランジスタ選択 - 風
2022/12/13 (Tue) 21:06:44
ヒロさん、
ご回答ありがとうございます。基本的なことで分からないことがありますので教えていただけないでしょうか。
「600mAのアイドル」とは、各々エミッタ抵抗に流れるアイドル電流の合計が600mAという意味にとってよいですか？（1枚のアンプ基板で4個のエミッタ抵抗があるので1つのエミッタ抵抗当たり150mA？)もし当方の認識が正しいとすれば、調整時は150mA×0.47Ω＝70.5mVということになる？
当方がVR2を調整すると、最大でも60mVぐらいまでしか調整できないのですが、1KΩぐらいの可変抵抗を付ける必要があるのでしょうか。(電力増幅段には±30Vを供給しています)
とんちんかんなことを言っていましたら申し訳ありません。ご教示いただければ幸いです。
Re: 高精度パワーアンプのA級動作とトランジスタ選択 - ヒロ
2022/12/13 (Tue) 22:30:55
600mAというのは片側のトータルということなので、
正側あるいは負側での２個のエミッタ抵抗に流れる
和です。そのため、エミッタ抵抗１個あたりの
電流は300mAですから0.47Ωなら約140mVですね。
そこまで上げるにはVRを変更するのは面倒なので、
抵抗値をいじった方が簡単です。で60mVまであがる
のなら概算で250mA程度のバイアスになりますね。
250mAも流れれば、常用域ではほぼA級だと思いますよ。
それでも30V電源なら片ｃｈあたり15Wの消費電力です（ステレオなら30W)。まずは、それでどのくらい放熱板が加熱するか
様子をみてからて、さらにバイアスをあげることを
検討してはいかがでしょうか。
Re: 高精度パワーアンプのA級動作とトランジスタ選択 - 風
2022/12/13 (Tue) 23:42:16
ヒロさん、重ねてご回答くださり、ありがとうございます。今夜は50mVで調整してテストしていましたが、とても気持ちのよい音で鳴っていて、これで十分じゃないかと感じてもいました。ヒロさんが言われるように60mVまで引き上げて、来週以降にケースに収めて様子をみてみることにします。ご相談にのっていただき、ありがとうございます。
Re: 高精度パワーアンプのA級動作とトランジスタ選択 - ks
2022/12/14 (Wed) 08:51:27
Ａ級動作させるなら、トランスの容量にも注意を払って下さいね。
Re: 高精度パワーアンプのA級動作とトランジスタ選択 - 風
2022/12/14 (Wed) 13:15:39
ksさん、ありがとうございます。使用しているトランスはこちらで頒布していたRA200-084なので、アイドル電流を250mAで設定する程度は余裕があると思うのですが、これ以上増加させる場合は十分気をつけます。